子猫用キャットフードの選び方
初めて猫を飼う場合どのキャットフードをどのような基準で選べばいいか分らないと思います。スーパーやドラッグストアの売り場を見ても子猫用と表記はあるものの、何が違うのか、どちらが良いのか分らないですよね。この記事では子猫用のキャットフードの選び方とオススメのフードをまとめます。参考にして頂ければ幸いです。
子猫用フードを与える始める時期
生後間もない子猫をお家にお迎えした場合、いきなり子猫用のフードを与えてはいけません。生後3週目まではミルク(猫用のもの)、その後は離乳食を与え、固形の子猫用フードは生後9週から1歳までを目安に与えましょう。
子猫用フードの選び方
パッケージに子猫用と書いてあるフードの中で一体どれを選べばよいのか、初めての飼い主さんは種類が多すぎて分らないと思います。子猫用フードを選ぶ際のポイントを3つ挙げるので参考にして下さい。
総合栄養食の表示のある物を選ぶ
総合栄養食には猫の健康を維持するために必要な栄養素がすべて含まれています。つまり総合栄養食と水を適切に与えていれば健康面では問題がないと言う事です。
なぜ総合栄養食でなければいけないかと言うと子猫は1歳までに急激に成長します。1歳の猫を人間年齢に換算すると18歳程度です。つまり猫は1年でほぼ大人になると言う事です。この期間は体の成長のために多くの栄養が必要となるので栄養価の高い食事を与えなければ栄養失調や病気になりやすくなってしまいます。
ドライフードを選ぶ
キャットフードには2つのタイプがあります。缶詰に入ったツナのようなウェットタイプと固形のカリカリしたドライタイプです。
子猫の場合、ドライフードを与えることを強くお勧めします。なぜなら栄養の摂取のためにはドライフードの方が効率が良いからです。ウェットフードでドライフードと同じ量の栄養を摂取するためにはより多くの量を食べなくてはならず胃に負担がかかります。
子猫は食が細い子も多いですし、衛生面を考えてもドライタイプの方が保存がしやすいのでオススメです。
穀物メイン・繊維質の多すぎるフードはなるべく避ける
猫は肉食の動物ですので穀物系の食物の消化が苦手です。子猫の場合消化器官がまだ十分に発達していないので穀物メインのフードや繊維質の多すぎる毛玉ケアフードを食べると消化不良を起こし嘔吐や下痢などをしてしまう事があります。ですので子猫のうちはこういったフードは避けた方がよいでしょう。
子猫へのご飯の与え方
子猫へのご飯の与え方ですが基本的には少量を3~5回ほどに分けて与えるのが良いです。子猫は胃が小さいので一度に多く食べ過ぎると吐きだしてしまう事があります。また空腹の時間が長くなり胃が空っぽになると胃液を吐き出してしまう事もあるので空腹の時間を短くしてあげるためにも食事は小分けにしてあげましょう。
子猫用オススメフード
子猫用のフードの選び方のポイントを踏まえてオススメの物を5つ紹介します。それぞれのフードの特徴も説明しますので参考にしていだ抱けると嬉しいです。
ニュートロ ナチュラルチョイス キトン
価格 | ¥2,534 (税込)/2kg |
原産国 | アメリカ |
主要原料 | チキン(肉) |
成分 | タンパク質:36%以上 脂質:19%以上 粗繊維:4.0%以下 灰分:10.5%以下 水分:10%以下 |
代謝エネルギー |
390kcal/100g |
アメリカの企業ニュートロプロダクツ社が製造しているキャットフードです。子猫用の総合栄養食の中では比較的安価な部類に入り、かつ内容も十分でコストパフォーマンスに優れた商品と言えます。
成分
タンパク質36.0%以上、脂質19.0%以上とあり子猫にはもちろん成猫にとっても十分な栄養量と言えます。また穀物由来の成分が含まれていますが比較的消化のしやすい物ばかりなので腸の調子を整えたり、毛玉のケアの効果が期待できます。※穀物アレルギーの子には与えない方が無難です。
代謝エネルギー390kcal/100gとありますがこれは一般的な子猫用フード(だいたい400kcal~410kcal/100g)の中ではやや低めな方です。と言っても誤差と言える範囲ですし肥満気味の子にとってはヘルシーで適しているとさえ言えます。
雑感
フードの粒は大きすぎず小さすぎずと言った感じで食べやすい大きさなので子猫にも安心して与える事が出来ます。また2kgのパッケージはチャックタイプとなっており開封後も密封して保存する事が出来るのでフードの劣化を防ぎ衛生面でも安心です。
穀物アレルギーのない猫ちゃんにオススメで、特に肥満体質の子に適していると言えます。
ロイヤルカナン FHN キトン 10kg
価格 | ¥9,972 (税込)/10kg |
原産国 | フランス |
主要原料 | チキン(肉) |
成分 | タンパク質:34%以上 脂質:16%以上 粗繊維:3.3%以下 灰分:8.5%以下 水分:6.5%以下 |
代謝エネルギー |
409kcal/100g |
1968年からあるフランスの企業ロイヤルカナン社が製造しているキャットフードです。子猫用の総合栄養食の中では比較的安価な部類に入ります。またヘルス ニュートリションというフードを食べる個久の犬や猫に適した栄養バランスを追及するという理念を掲げています。ペットフレンドリーなフード企業と言えます。
成分
タンパク質34.0%以上、脂質16.0%以上、カロリー含有量409kcal/100gとある通り、子猫用に十分なエネルギー量を摂取できるよう作られています。
注目すべきは主原料です。このフードには七面鳥が使われています。七面鳥は鳥肉の中でも資質が低く消化のしやすい特徴があります。消化器官の発達が未熟な子猫にとって非常に食べやすいフードと言えます。加えて腸内環境のケアのための成分も含まれています。※穀物由来なのでアレルギーの子には与えない方がよいでしょう。
雑感
とにかく食い付きが良いと言った印象です。後は消化の良い材料で作られているのに加えて腸の環境を整える成分も含まれているのでお通じが良くなります。
子猫用フードとして当然オススメですが特に便秘気味の子に特にお勧めしたいです。
ピュリナワン キャット 1歳までの子ねこ用2.2kg×3個
価格 | ¥4,584 (税込)/6.6kg |
原産国 | アメリカ |
主要原料 | チキン(肉) |
成分 | 粗タンパク質:40%以上 粗脂質:18%以上 粗繊維:2.5%以下 灰分:9%以下 水分:12%以下 |
代謝エネルギー |
440kcal/100g |
成分
まず注目する点はタンパク質40%以上であり非常に高タンパクである点です。しかしながら原料に家禽ミール(人用に使えなかった肉)が使われているので品質的にはやはり値段相応と言えます。
DHAが配合されている点も注目したいです。DHAは親猫の母乳に含まれる成分の一つで子猫の発達に欠かせません。免疫力を維持するためのビタミンも配合されてます。最低限、総合栄養食の役割は果たしていると言えます。
穀物由来の成分も含まれているのでアレルギーのある子には避けた方が良いでしょう。
雑感
正直な感想としては安くてそれなりのキャットフードと言ったところです。もちろん子猫に与える物として問題はないです。このフードの一番の利点は何より安い所です。
猫を飼う上でトイレとご飯の費用は一生かかりますのでコストパフォーマンスに優れるこのフードも十分選択肢に入ります。
サイエンスダイエットPRO(プロ) 健康ガード 発育 ~12ヶ月 3kg
価格 | ¥3,582 (税込)/3kg |
原産国 | アメリカ |
主要原料 | チキン(肉) |
成分 | タンパク質:33%以上 脂質:19%以上 粗繊維:3.5%以下 灰分:8.5%以下 水分:8%以下 |
代謝エネルギー |
418kcal/100g |
サイエンスダイエットシリーズはアメリカのヒルズ社のブランドで非常に高い知名度があります。皆さんも聞いた事があるのではないでしょうか。
このサイエンスダイエットシリーズはペットフードの安全性や栄養成分等に関する『(米国飼料検査官協会)』が定めた基準をクリアしています。
成分
タンパク質、カロリー量も十分で子猫の栄養をしっかりとサポートしてくれます。またDHAを配合しており子猫の脳の成長も考慮されています。
合成添加物は猫の体に悪影響を与えるのでですがこのサイエンスダイエットプロの添加物は天然成分由来で猫の体の事をしっかりと考慮しています。
そのほかにも一通りの栄養素や体調を整える成分が配合されており子猫の総合栄養食として十分な物と言えます。
しかしながら穀物由来成分を含んでいますのでアレルギーの子にはあげないでください。
雑感
全体的にしっかりとしたキャットフードと言った印象です。一定の基準をクリアしている物なので安全性やクオリティーはある程度保障されていると言えますのでどれを選んでいいか分らず困った時は、このフードから試してみてもいいかもしれません。
まとめ
子猫向けのフードを知れべ見て思ったのは穀物由来の成分の含まれていないフードは非常に少ないと言う事です。また何かしら不安の残る成分や材料が含まれている場合も多く、スーパーなどで買える物はその傾向が強いです。
愛猫に与えるご飯はしっかりと吟味して選んであげるようにしましょう。
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