犬の「平均寿命」はどれくらい?
一般社団法人ペットフード協会が行った平成30年全国犬猫飼育実態調査によると、犬の平均寿命は超小型犬(チワワ等)で15.01歳、小型犬(パピヨン等)は13.91歳、中型犬・大型犬(ラブラドール・レトリーバ等)では13.36歳、全体的な平均寿命は14.29歳となっています。
体の小さい犬種ほど寿命が長い結果となっています。諸説ありますが大型犬は体の大きさに対して心臓が小さいため小型犬よりも日常的な体の負担が大きくなるため寿命が短くなるようです。
犬の年齢を人間に換算すると何歳?
猫と違って犬の平均寿命は犬種によって大きく差が出て来ます。基本的には小型の犬ほど寿命が長く、大型になるほど寿命が短くなる傾向があります。犬の年齢を人間の年齢に換算すると、おおよそ下の表のようになります。
小型犬 | 中型犬 | 大型犬 | 人の年齢 | 成長段階 |
1ヶ月 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 1歳 | 子犬期(成長期)0~1歳 |
6ヶ月 | 6ヶ月 | 10ヶ月 | 9歳 | |
1歳半 | 1歳半 | 2歳 | 20歳 | |
4歳 | 4歳 | 4歳 | 33歳 | 成犬期(成人期)2~6歳 |
7歳 | 6歳 | 5歳半 | 44歳 | |
11歳 | 9歳半 | 8歳 | 60歳 | シニア犬(中高年期)7~10歳 |
14歳 | 12歳 | 9歳半 | 72歳 | シニア犬(高齢期)11歳~ |
16歳 | 13歳半 | 10歳半 | 80歳 | |
18歳 | 15歳 | 12歳 | 88歳 | |
20歳 | 16歳半 | 13歳 | 96歳 |
生後1年ほどの子犬期で犬は急激に成長します。人間で言う大人段階まで成長します。その後は緩やかに成長し、高齢期、シニア犬と呼ばれる段階へと移っていきます。この段階になると大型犬は小型犬の倍の速度で老化が進んで行きます。
では、それぞれの成長段階はどのような物なのかについて見てみましょう。
子犬・成長期(0歳〜1歳)
人間で言うと産まれてから成人するまでの期間です。生後3〜4週頃から離乳食、生後2カ月くらいで固形食を食べれるようになります。
この時期に食べ物の好みや性格がある程度決まってしまいますので、好き嫌いが出来ないように気をつけてあげましょう。またしつけの際に手を上げてしまうと人を怖がるようになる事もあるので気をつけましょう。
成犬・成人期(2歳〜6歳)
人間で言う働き盛りの時期。体の成長は止まり心身ともに充実しています。この時期が犬の人生の折り返し時期と言えます。食生活に気をつけ適度な運動を心がけましょう。食べ過ぎや運動不足は健康面に悪影響を与え病気になったり、老化を早めてしまいます。
高齢期になるとあまり運動が出来なくなってしまうのでこの時期に沢山遊んであげましょう。
高齢犬(シニア)・高齢期(7歳〜)
徐々に老化が進み外見や身体機能の低下としてあらわれてくる時期です。じっとして過ごす事が多くなり、寝て過ごす事が多くなります。
栄養管理や体調を気にかける事で老化の速度を緩やかにし、長生きをさせてあげる事が出来ます。1日に必要な栄養量も少なくなり、今まで通りの食生活だと肥満気味になりやすいのでシニア用のフードに切り替え適切な量のご飯を心がけましょう。
また体力や免疫力が衰えるので今まで以上に病気になりやすくなります。異変を感じたらすぐに獣医さんに連れて行きましょう。
最後に
犬の全体的な平均寿命は14.29歳です。14年というと人間にとってもとても長い時間時です。飼い主はこの時間、愛犬の傍らで成長を見守っていくことになります。文字通り愛犬は大切な家族の一員と言えるでしょう。
これから犬を飼おうとされている方はしっかりと事前に知識を持ってワンちゃんをお家に迎えて下さい。あなたと愛犬が素敵なペットライフを過ごせることを心から祈っています。
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